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イワタニ「風まる3」と「タフまる」の徹底比較

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岩谷産業のカセットコンロで人気の2機種、「カセットフー 風まるⅢ」(以下、風まる3)と「カセットフー タフまる」を比較し、それぞれの違いやおすすめの用途についてわかりやすく解説します。どちらも風に強い屋内外両用モデルですが、具体的にどんな機能差があるのでしょうか。防災用やキャンプ用にどちらを選ぶべきか迷っている方はぜひ参考にしてください。

風まる3 vs タフまる:主な仕様・機能の比較

まず、風まる3とタフまるの主な仕様と機能を一覧表にまとめました。火力や燃焼時間、風防の構造、対応する鍋の大きさなど基本スペックの違いが一目でわかります。

項目     カセットフー 風まるⅢ (CB-KZ-3)カセットフー タフまる (CB-ODX-1)
最大発熱量約3.5kW(約3,000kcal/h)約3.3kW(約2,800kcal/h)
ガス消費量約250g/h約236g/h
連続燃焼時間約66分 (強火でボンベ1本)約75分 (強火でボンベ1本)
本体サイズ幅357×奥行278×高さ115mm幅341×奥行283×高さ129mm
本体重量約2.2kg約2.4kg
耐荷重(最大鍋重量)約15kg約20kg
使用できる鍋の大きさ鍋底直径24cm以下(※土鍋9号相当)鍋底直径24cm以下(※鍋底16cm以上推奨・土鍋10号まで)
バーナー形式真ちゅう製バーナー(通常型)ステンレス多孔式バーナー(炎が短く風に強い)
風防(風よけ)外側+内側のダブル風防ユニット外側+内側のダブル風防ユニット+多孔式バーナーで防風強化
点火方式圧電点火方式(ワンタッチ着火)圧電点火方式(ワンタッチ着火)
安全装置圧力感知安全装置、他(マグネット式容器着脱)圧力感知安全装置、他(マグネット式容器着脱)
付属品専用ハードケース(樹脂製)専用ハードケース(樹脂製)
カラー展開サンドベージュ(ケース:グレー)ブラック or オリーブ(ケース:本体と同色系)
実勢価格(目安)約6千円台~(税込)約7千円前後~(税込)

※上記は2025年時点の情報です。ガス消費量・連続燃焼時間は気温20~25℃で強火連続燃焼させた場合の目安。鍋サイズの「○号」は土鍋の大きさを指し、9号=直径約27cm、10号=直径約30cm程度です。

機能・設計上の違いと詳細解説

上の表からわかるように、両機種は基本構造は似ていますが細部で違いがあります。それぞれの機能や設計の違いを、特に屋外での使いやすさ・風への強さ、火力と燃焼時間、本体の強度や安定性などの観点から詳しく見ていきましょう。

屋外使用時の使い勝手:風に対する耐性の違い

どちらも風に強いカセットコンロですが、タフまるは特に風対策が万全なモデルです。両機種ともバーナー周囲に「ダブル風防ユニット」と呼ばれる二重の風よけ板が付いており、炎に影響を与える横風を外側と内側の二重構造で遮ってくれます。このおかげで屋外の風がある環境でも火が消えにくく安定燃焼します。実際、「風のある屋外で他のコンロの火は消えたのに、風まるだけは消えなかった」というユーザーの声もあるほどです。

特にタフまるは風まる3と比べてさらに風への強さを追求しています。タフまるのバーナーには**「多孔式バーナー」という特殊構造を採用しており、小さな炎口が多数あることで炎の高さが短く**、強風にあおられても火が流れにくい設計になっています。この多孔式バーナーとダブル風防ユニットの組み合わせにより、イワタニのシリーズ中でも最も風に強いモデルとなっています。一方の風まる3は一般的な真ちゅう製バーナーで炎がやや高いため、極端な強風下ではタフまるに比べて火が消えやすい場合もあるとされています。とはいえ風まる3も通常の風であれば十分に耐えられる防風性能を備えており、屋外キャンプでも問題なく使用できるレベルです。

また、寒冷地での使用を考えるとタフまるに軍配が上がります。タフまるは通常のイワタニカセットガスに加えて**「カセットガス パワーゴールド」(低温時でも気化しやすいガス)も使用可能と公式に案内されており、気温の低い冬場のキャンプでも火力が出やすくなります。風まる3も物理的にはパワーゴールドガスを使えますが、公式には記載がないため自己責任となります。冬キャンプなど寒さが厳しい環境で使う予定があるなら、タフまる+パワーゴールドガスの組み合わせ**が安心でしょう。

火力と連続燃焼時間の違い

**火力(最大発熱量)**は風まる3が約3.5kWで、タフまるの約3.3kWよりわずかに高く設定されています。数値上は風まる3の方が強火が出せるため、調理のスピードを重視するなら風まる3が有利です。実際、風まる3は最大3000kcal/hの高火力で「すぐにお湯が沸いた」「あっという間に焼けた」といった声もあります。

一方、連続燃焼時間はタフまるが約75分と、風まる3の約66分より長持ちします。これはタフまるの方がガス消費量が少し抑えめ(1時間あたり約236g)に設計されているためで、燃費が良いとも言えます。強火で長時間連続使用するようなシーン(大量のお湯を沸かす、長時間煮込む等)ではタフまるの方がボンベ交換の頻度を減らせて便利です。

ただし実際の調理では火力を絞る場面も多いので、どちらもガスボンベ1本(250g)でおよそ1~2時間程度は使用可能と思ってよいでしょう。火力差も0.2kW程度と僅差のため、**「風まる3の方が極端に火力が強い/タフまるの方が極端に長持ちする」というほどの差ではありません。強いて言えば、「より強火が欲しいなら風まる3、燃費重視ならタフまる」**といったところです。

本体の強度とゴトク(五徳)の安定性

アウトドアで大鍋を使ったり重量物を載せて調理する場合、コンロ本体の強度や安定感も重要です。この点でも、ヘビーユース向きなのはタフまるです。タフまるは耐荷重が20kgと非常に頑丈で、大人数用の大鍋や12インチ(約30cm)サイズの重いダッチオーブンでも安心して載せられます。実際、タフまるはスタンド脚にアルミダイカスト(アルミ合金鋳物)製のしっかりした脚部を採用しており、4点でしっかり本体を支える構造になっています。テーブルの上に置いたときの安定感は抜群で、多少重い鍋を載せてもグラつきやたわみがほとんどありません。地面が多少デコボコした場所でも、脚が頑丈なので比較的安心して使えるでしょう。

一方の風まる3も耐荷重15kgと、一般的な家庭用コンロよりはるかに頑丈に作られています。15kgあれば家庭で使う鋳物ホットプレートや大鍋程度なら十分支えられるため、防災用途で大鍋を載せて炊き出しをする場合などにも対応できます。風まる3のゴトク(五徳)もホーロー加工された金属製で強度は高く、通常の料理で不安を感じることはまずないでしょう。ただしタフまるほど**脚部がゴツくはない(一般的な丸い脚)**ため、耐久性では「タフまる>風まる3」という位置づけです。頻繁にアウトドアで酷使するならタフまるの堅牢さが安心ですが、たまに使う程度なら風まる3でも必要十分な強度と言えます。

ゴトクの安定性については、どちらも鍋底をしっかり支える設計ですが、調理器具が滑りにくさの点では若干の注意点があります。タフまる・風まる3ともにゴトク表面はホーローコーティングされた金属なのでツルっとしており、特に鋳鉄製のスキレットやダッチオーブンなど底面が滑らかな鍋を載せると「少し滑りやすい」と感じる場合があります。実際にタフまる利用者のレビューでも「重たい鋳鉄鍋だとゴトク上でツルツル滑るので、置く位置は中心にしっかりセットした方が良い」との指摘がありました。風まる3でも同様の材質なので原理的には滑りやすさは似ています。対応策として、鋳鉄鍋を使う際はゴトクの中央に重心がくるよう配置する、必要に応じて滑り止めシートを間に挟む(耐熱のもの)などで転落防止すると安心です。また、どちらも耐熱プレート等のアクセサリー(別売)を載せて使うこともできます。その場合はプレートがずれないよう、しっかり固定されているか確認しましょう。

サイズ・重量と収納のしやすさ

風まる3とタフまるは、ともに持ち運び用の専用ハードケース付きです。ケースに入れれば本体が汚れず安全に収納でき、キャンプ場への持ち運びも楽にできます。ケースには取っ手も付いており、女性や高齢の方でも持ち運びしやすいとの評価です。材質は頑丈なPE樹脂製で、収納時に他の荷物と一緒に積んでもコンロを衝撃から守ってくれます。防災用に保管しておく際も、ケース入りならホコリや湿気から本体を守れるので安心です。

本体サイズの違いを見ると、風まる3は幅357×奥行278×高さ115mm、タフまるは幅341×奥行283×高さ129mmとなっています。幅は風まる3の方がやや長め(ガスボンベ部分が少し張り出している)ですが、高さはタフまるの方が約1.3cm高くなっています。これはタフまるの方が頑丈な脚部を持つぶん底上げされているためです。実際手に取ると、タフまるの方が一回りゴツい印象を受けます。重さも風まる3が約2.2kg、タフまるは約2.4kgと微差ながらタフまるの方が重いです。ケースに入れた状態ではタフまる約3.6kg、風まる3は約3.5kg前後になります。この重量差自体は小さいものの、タフまるはサイズが少し大きく嵩張るため、持ち運び時の体感として「タフまるの方が重く感じる」「場所をとる」という声もあります。

収納性については、ケース寸法を見ると風まる3のケースは400×339×129mmでタフまるのケース(376×341×136mm)よりわずかに長さがありますが高さが低めです。いずれも家庭用の押し入れや物置に収めやすいサイズですが、テント泊の登山などリュックに入れて持ち運ぶ用途には重くて大きすぎるため不向きです。あくまで車で運ぶキャンプ向けと考えましょう。キャンプサイトで使う際も、コンロ自体の設置スペースがそれなりに必要です。タフまるは特に横幅と奥行きが30cm前後あるため、小さなキャンプ用テーブルだと場所を取ります。調理用テーブルは余裕のある大きさのものを用意すると快適です。

その他の違い:デザインや細かな使い勝手

デザイン面では、カラー展開が風まる3は落ち着いたサンドベージュ1色なのに対し、タフまるは無骨な印象のブラックとアウトドアになじむオリーブの2色から選べます。風まる3のベージュは家庭の食卓に置いても違和感のないオシャレな色味で、「室内で使っても映える」と好評です。一方タフまるのブラック/オリーブはアウトドアギアらしい渋い色合いで、キャンプサイトでも汚れが目立ちにくいメリットがあります(ただし夜間は黒い本体は視認性が低いので足を引っ掛けないよう注意、との声もあります)。

細かな使い勝手として、点火ツマミの形状も違います。風まる3の点火ツマミは十字型をしており指先でつまみやすく、回しやすい工夫がされています。対してタフまるのツマミは一般的な丸型ですが、大きめで滑り止めもついているため操作性は良好です。火力調節のしやすさという点では、大差はないものの「タフまるの方が微妙な火加減を調整しやすい」という意見もありました。これは多孔式バーナーの特性で低火力時も安定しやすいからかもしれません。いずれにせよ火加減調整は両機種ともスムーズで、初心者でも扱いやすいでしょう。

なお、安全面では両方とも圧力感知安全装置(ガス過圧時に自動遮断)付きで、誤装着防止のマグネット式カートリッジ装着など基本的な安全機能は同等です。違いとして、**立ち消え安全装置(火が消えたとき自動ガス遮断)**はどちらにも搭載されていません。これは多くのカセットコンロと同様で、屋外利用が想定されるモデルでは標準的です。使用中は風で火が消えていないか自分の目で確認し、安全を確保しましょう。また何より、テント内や車内など換気できない密閉空間での使用は厳禁です。一酸化炭素中毒防止のため、屋外か屋内でも十分換気された場所でのみ使用してください。

どんな人・用途におすすめ?それぞれの選び方

風まる3とタフまる、それぞれの特徴を踏まえると「どちらを選ぶべきか」は使い方によって見えてきます。簡単に言うと、**「いつもアウトドアで使うならタフまる、主に家庭用でたまに外でも使うなら風まる3」**というのが一つの目安になります。以下ではもう少し具体的に、各モデルがおすすめなユーザー像を紹介します。

タフまるがおすすめなのはこんな人

  • キャンプなど屋外利用がメインの方:常に野外で使うことを想定するなら、風の影響を受けにくく耐久性も高いタフまるが安心です。キャンプ場で強風下でもしっかり調理したい方、海辺や山間部など風が強い環境で使う機会が多い方に適しています。
  • ダッチオーブン料理や大人数調理を楽しみたい方:重い鍋を載せてもびくともしない頑丈さと20kgの耐荷重があるので、本格的なアウトドア料理をとことん楽しみたい方におすすめです。例えば煮込み料理用の鋳鉄製ダッチオーブンを使ったり、キャンプで大鍋いっぱいにカレーやシチューを作って炊き出し的に振る舞うといった用途にもタフまるは応えてくれます。
  • 冬場も含めオールシーズン野外調理をしたい方:前述の通りタフまるは寒冷地での利用に強みがあります。スキー場の駐車場で鍋をしたり、真冬のキャンプで温かい料理を作ったりするなら、低温下でも火力を維持しやすいタフまる+パワーゴールドガスの組み合わせが心強いでしょう。
  • アウトドアギアらしい武骨なデザインが好きな方:黒やオリーブのカラー、ゴツゴツした無骨な見た目のタフまるは、キャンプギアとの親和性が高いデザインです。サイトに映える道具としても満足感があるでしょう。

風まるⅢがおすすめなのはこんな人

  • 基本は室内メインで、必要に応じて屋外でも使いたい方:家庭で鍋パーティーやホットプレート代わりに使いつつ、たまに庭先BBQやキャンプでも使うかもしれない、という “普段は屋内、時々アウトドア” な使い方なら風まる3が向いています。屋内用として十分おしゃれで高火力、かつ風防付きでいざという時外でも使える汎用性が魅力です。
  • とにかく火力重視、素早く調理したい方:風まる3はタフまるより火力がやや強く、強火調理が得意です。炒め物や焼き物で一気に高火力を出したい場合や、大量のお湯を素早く沸かしたいときなどに威力を発揮します。屋外でも風を気にせず高火力を維持できるので、バーベキューで鉄板を使った焼肉などでも活躍します。
  • 防災用に家庭に備えておきたい方:風まる3は屋内外両用でケース付きのため、防災用品としても人気です。停電・断ガス時でもカセットボンベがあれば調理ができますし、風防のおかげで屋外の非常時炊き出しでも安定して加熱できます。「普段は家でカセットコンロとして使い、非常時はそのまま防災コンロとして使える」一石二鳥の備えとしてもおすすめです。
  • コンパクトさ・扱いやすさを重視する方:風まる3はタフまるに比べて本体が薄型で軽く、持ち運びや収納のしやすさで優れます。実際、「思っていたほど重量もなく、ケース付きで持ち運びに便利」といった声もあります。キャンプでも荷物を少しでも減らしたい方、軽量コンパクトな道具を好む方には風まる3の方がフィットするでしょう。
  • 明るい色合い・デザイン性を求める方:ベージュカラーの風まる3は食卓に映えるデザインで、来客時のおもてなし用途にも違和感がありません。アウトドアでも「風まる3のベージュはおしゃれで可愛い」といった評判があります。道具の見た目にもこだわりたい人には風まる3が魅力的です。

ユーザーの口コミ・評価まとめ

実際に風まる3・タフまるを使っているユーザーからは、SNSやレビューサイトでさまざまな感想が寄せられています。良い評価だけでなく気になる点も含め、主な口コミをまとめます。

風まる3の口コミ・評判

風まる3利用者からは総じて満足度の高い声が多いです。特に多い意見は「本当に風に強くて安定感がある」という点です。「安定感もあるし、ホントに風に強い!」と性能を絶賛するレビューも見られます。実際にキャンプで使った人からは「強風の日でも火が消えずに調理できた」という報告もあり、屋外性能の高さが評価されています。また、「説明書がわかりやすく、思ったほど重量もない」「ケース付きで持ち運びに便利」と、ユーザビリティに関するポジティブな声もあります。

防災目的で購入したという人も多く、「非常時の備えに安心感がある」というコメントも見受けられます。ケースに入れてしまっておけるので埃をかぶらず、いざという時すぐ使える点が好評です。

デザイン面では「ベージュカラーがかわいい」「室内インテリアになじむ」といった声もあり、見た目の良さも支持されています。一方でネガティブな口コミはあまり多くありませんが、「タフまるに比べるとやはり極寒や暴風の環境では火が揺らぐことがある」という指摘がいくつかあります。ただ、「通常のキャンプ程度の風なら全く問題なし」との声が大半で、実用上は防風性能に不満は少ないようです。

総合すると、「屋内外両方でオールマイティに使えて頼もしい」というのが風まる3に寄せられる評価と言えるでしょう。初心者でも扱いやすく、買って良かったとの満足コメントが目立ちます。

タフまるの口コミ・評判

タフまるも非常に評価の高い製品で、特にキャンパーから熱烈な支持を受けています。口コミで多いのは「さすがイワタニ、頑丈で火力もあって料理が楽」という声です。実際に愛用している方の感想として、「キャンプで風の強い日でも一度も火が消えたことがなくストレスなく使えている」とのコメントがあり、風対策性能の凄さが伝わってきます。「毎回のキャンプで朝晩の料理に使っているが不満は何一つない」という満点評価も見られました。

また、「重たいダッチオーブンを載せても安心感が違う」という声もあり、20kgまでOKの頑丈さに信頼を寄せるユーザーが多いです。脚がしっかりしており安定感が抜群なので、「グラつかず安全に調理できる」という点も高評価につながっています。専用ハードケースについても「取っ手付きで持ち運びやすいし、長く綺麗に使えるのが嬉しい」と好評です。

一方で、デメリットとして指摘される点もいくつかあります。もっとも多いのは「サイズが大きめで場所を取る」「本体が重いので持ち運びが多少大変」というものです。特に徒歩や公共交通で運ぶには不向きで、車移動が前提といえます。駐車場からキャンプサイトまで距離がある場合、「女性だと重く感じるのでキャリーカートを使った方が良い」というアドバイスもありました。

また、「小さめのクッカーが使えない」点に言及するユーザーもいます。タフまるは鍋底16cm未満の小さいクッカー類は非対応(ゴトクで支えきれず不安定になるため)なので、ソロキャンプ用の小鍋やエスプレッソメーカー等を直火にかける用途には向きません。その場合はタフまるJr.など小型モデルの方が良いという意見もありました。

もう一点、「鋳鉄鍋を載せるとゴトク上で滑りやすいので注意」との指摘も前述した通り見られます。これは使い方でカバー可能な部分ですが、重い鍋を扱う際は要注意というリアルな声として参考にすると良いでしょう。

総合すれば、タフまるは「アウトドア最強コンロ」との呼び声が高く、「風にも鍋の重さにもビクともしない頼れる相棒」と評価されています。その反面、携行性では多少不便もあるので、「車移動キャンプでフル機能を発揮するコンロ」という位置づけです。

購入時にチェックしたいポイント

最後に、風まる3またはタフまるを購入する際に注意しておきたいポイントをまとめます。

  • 設置スペースとサイズ感:どちらも一般的な卓上コンロより一回り大きいです。特にタフまるは高さもあるため、キャンプで使うテーブルのサイズや耐荷重を確認しておきましょう。室内で使う場合も、土鍋など大鍋を載せる時はコンロ周囲に十分なスペースを確保してください。
  • 対応する鍋のサイズ:両機種とも鍋底が直径24cm以下の調理器具に対応しています。これは市販の土鍋なら風まる3で9号、タフまるで10号が目安です。一方、**鍋底が小さすぎるもの(16cm未満)**はタフまるでは使用不可です(風まる3も推奨されません)。アウトドア用の小型クッカーやミニフライパンを載せたい場合は適合するか事前に確認しましょう。必要に応じて五徳の上に載せる小型ゴトクアダプターなどを利用する手もあります。
  • 重量と持ち運び方法:本体+ケースで約3~4kg近くになるため、持ち運びは基本的に車移動が前提です。徒歩移動にはあまり向きません。キャンプ場で運ぶ際はキャンプ用キャリーカートがあると便利でしょう。特に力に自信のない方やご高齢の方は無理せず台車等を活用してください。
  • 付属ハードケースの有無と扱い:風まる3・タフまるはいずれも頑丈なプラスチックケースが付属します。購入時に別途ケースを用意する必要はありません。ケースは上部にロック機構があり、縦置き保管しても中身が飛び出さないようになっています。収納時はボンベを抜き、本体が十分冷めてからケースにしまいましょう。
  • 燃料(カセットボンベ)について:使用できるガスは**一般的なカセットボンベ(CB缶)**です。イワタニ純正品以外の市販ボンベも使えますが、長期間の保管を考えるならイワタニ製ボンベが安心でしょう。冬場に屋外で使うなら、タフまるの場合は純正の「パワーゴールド」ボンベの使用が推奨されています。風まる3でも冬はできるだけボンベを温めて(ポケットに入れておく等)気化しやすくすると火力低下を防げます。
  • 価格の比較:2025年現在、両機種の実売価格差はそれほど大きくありません(数百円~千円程度)。予算に大きな制約がなければ、価格より用途適合で選ぶ方が後悔が少ないでしょう。ただし時期によってセールや在庫状況で値動きがあるため、購入前に最新の価格をチェックすることをおすすめします。
  • デザインの好み:性能とは直接関係ありませんが、長く使う道具ですから見た目の満足感も大事です。シンプルで室内映えするデザインが良ければ風まる3、無骨でアウトドアらしい雰囲気を求めるならタフまる、とお好みで選んで問題ありません。

以上、風まるIIIとタフまるの違いを中心に比較しました。それぞれ得意分野が少しずつ異なりますが、共通して言えるのは「どちらも信頼のイワタニ製で高性能なカセットコンロ」だということです。風まる3・タフまるが1台あるだけで、日常の食卓からアウトドア、非常時まで幅広く活躍してくれるでしょう。ご自身の用途や重視ポイントに合わせて、ピッタリの一台を選んでみてください。きっと料理の強い味方になってくれるはずです。