洗濯機の下に敷いて高さを上げるかさ上げ台として、「あしあげ隊」と「ふんばるマン」は人気の定番アイテムです。どちらも洗濯機の振動や騒音を抑え、掃除のしやすさを向上する便利グッズですが、素材や構造、使い勝手に違いがあります。本記事ではこの2つの違いをわかりやすく比較し、それぞれの機能や使用感、口コミ、そしてどんな家庭・環境に向いているかを丁寧に解説します。
あしあげ隊 vs ふんばるマン:基本スペック比較
まずは両製品の基本仕様を比較表でまとめました。サイズや耐荷重、形状、素材、滑り止め性能、防振・防音性能など主なポイントをチェックしてみましょう。
比較項目 | あしあげ隊 | ふんばるマン |
---|---|---|
素材 | ゴム(EPDMまたはエラストマー)100% ※床に色移りしにくい新素材採用 | 本体:ポリプロピレン(PP)、底面滑り止めシート:エラストマー |
サイズ(1個あたり) | 約100~114mm四方×高さ25mmまたは45mm(2種類)※2段重ねで最大高さ約90mmまで調整可 | 約104×100mm×高さ62mm(※洗濯機設置高さは約58mm) |
耐荷重 | 400~500kg(モデルにより異なる) | 300kg(4個使用時) |
形状 | 八角形の安定感ある形状 | 扇形(三角形に近い)ですっきりした形状(防水パンのコーナーにフィット) |
滑り止め性能 | ゴム素材自体が高い摩擦で滑りにくい。床面への設置面は色移りしにくい加工 | 底面に柔らかいエラストマー製の滑り止めシート付き。洗濯機脚がズレ落ちないよう上面にリブ構造あり。 |
防振・防音性能 | 防振効果:約20~40%振動軽減。柔らかいゴムで振動を吸収し洗濯時の騒音も低減。 | 独自の柱状構造(本体内部)で振動伝達を軽減。洗濯機のガタつきを抑え、音も静かになる設計。 |
カラー | ブラック、オフホワイトの2色(モデルによる) | ホワイト1色 |
価格相場(4個セット) | 約5,000~6,000円前後 | 約1,500円前後 |
※上記は主要モデル(あしあげ隊 TFi-9045/9025/5505/5515、ふんばるマン OP-SG600)の仕様です。どちらも縦型・ドラム式いずれの洗濯機にも使用でき、防水パンの有無を問わず設置可能です。


素材・構造の違いと防振性能
あしあげ隊は100%ゴム素材(モデルによってはエラストマー)でできており、洗濯機の振動をしっかり吸収する柔軟性があります。ゴム特有の高い摩擦力で洗濯機をどっしり支え、防振効果は約20~40%とされています。実際に「ドラム式洗濯機の脱水時の揺れや音が驚くほど静かになった」という声もあり、マンションの上階でも安心感があります。また、材質には床に色素が移りにくい配合がされており、フローリングなどにも痕がつきにくく安心です。
一方、ふんばるマンは本体が硬質プラスチック(PP)製ですが、内部に柱状の補強構造を持つユニークなデザインです。この柱状構造(メーカーいわく「独自の柱状構造」)が洗濯機の振動に追従して揺れを吸収し、床への振動伝達を抑える仕組みになっています。底面には柔らかいエラストマー製の滑り止めマットが付属しており、振動で洗濯機が移動しにくい工夫もされています。防振・防音性能の数値こそ公表されていませんが、「脱水時も洗濯機が揺れず、稼働音も部屋では気にならなくなった」といったユーザーの感想が多数あり、静音効果も十分と評価されています。
サイズと高さ調整:掃除のしやすさへの影響
高さについては、あしあげ隊が25mmタイプと45mmタイプの2種類を展開しており、重ね置きも可能(最大2段で約90mm)なのが特徴です。例えば「排水ホースにもっと傾斜を付けたい」「防水パンの縁を越える高さが欲しい」といった場合、2段重ねで対応できます。高さを自由に選べることで排水口の位置や洗濯機周りの事情に合わせた微調整がしやすいのが利点です。45mmかさ上げするだけでも「洗濯機の下にモップを差し込んで掃除できる十分な隙間ができた」という声があり、ホコリやカビ対策に効果的です。さらに高さが上がることで「洗濯物の出し入れが楽になった」「操作パネルが見やすくなった」という嬉しい副次効果も報告されています。
ふんばるマンは1種類で高さ約62mm(約6.2cm)と、あしあげ隊の単体より高めに設定されています。重ねて使用することはできませんが、そのぶん一度の設置で十分な高さが確保できるようになっています。6cm程度の底上げがあると洗濯機下に手や棒モップが入りやすく、「洗濯パンの奥までとはいかないが、以前より掃除が断然ラクになった」と多くの方が実感しています。また、高さのおかげでお掃除ロボットが洗濯機下に入り込めるようになったという口コミもあり、日常の掃除負担軽減につながっています。
設置のしやすさと安定感の違い
両製品とも基本的な設置方法はシンプルで、洗濯機の脚を持ち上げてその下にかさ上げ台を差し込むだけです。軽い二層式や小型の縦型洗濯機なら一人でも可能ですが、特に重量のあるドラム式洗濯機では必ず二人以上での作業がおすすめです。実際、「80kg近い洗濯機を一人で持ち上げての設置は危険。体力に自信があっても二人以上で作業した方が良い」との指摘があり、安全面を考慮しましょう。
あしあげ隊はゴム製で多少重量がありますが、その分設置後の安定感は抜群です。「一人でも洗濯機を少しずつ傾けながら無事設置できた」という口コミもあり、製品自体がしっかりしているので多少設置に手間取っても安心感があるようです。四角形に近い八角形デザインで接地面が広く、洗濯機の重みでがっちり床に食いつくため、脱水中もズレにくいとの評価が多いです。一方、ゴム特有のゴム臭が気になるとの声も一部にありますが、「1週間ほど換気しながら使えば気にならなくなった」とのこと。気になる場合は設置前に陰干しするなどすると良いでしょう。
ふんばるマンは本体が樹脂製で軽いため、持ち運びや位置合わせはしやすいです。4個1セットをそれぞれ洗濯機脚の位置に置いてから、洗濯機をずらして載せる手順になります(滑り止めシート面を下にして設置)。樹脂製というと強度が心配になりますが、柱状構造により強度と安定性を両立しており、耐荷重も300kgと十分です。実際「重量あるドラム式でもびくともしない安定感」との評価もあります。ただし、設置時に滑り止めシートが外れやすい場合があるので、しっかりはめ込んでから洗濯機を載せるようにしましょう。また、樹脂ゆえに経年劣化で割れる不安を持つ方もいますが、「15年以上プラスチック製台座を使って問題なかった」というユーザーもおり、耐久性は概ね良好なようです。
防水パン・洗濯機タイプとの相性
家によって異なる洗濯機置き場の環境にも、それぞれ対応のしやすさに特徴があります。ポイントは防水パンの有無と洗濯機のタイプ(縦型かドラム式か)です。
- 防水パンありの場合: 洗濯機下に受け皿状の防水パンがあると、かさ上げ台の形状によってはパンのフチにうまく収まらない不安があります。しかしご安心を。ふんばるマンは防水パンの四隅にぴったり収まる扇形デザインになっており、パンの上でもガタつかず設置できます。実際、「本来防水パン無しで使う人が多いようだけど、うちではパンの上で使えて問題なしだった」との投稿があり、パン有り家庭にも適した設計です。一方あしあげ隊も高ささえ合えばパンの上で使用可能で、形状も八角形なのでパンの角に引っかかりにくいです。ただし、パンの縁が高い場合は25mmタイプでは不足し、45mmタイプや重ね使いでないと効果が薄い場合があります。防水パン内に排水口があって掃除したい場合、ふんばるマンの約6cmの高さで十分スペースが確保できたとの声が多いです。あしあげ隊でも2段重ねすれば同等以上の高さになりますが、その場合コスト面ではふんばるマン複数セットより割高になります。
- 防水パンなし(直置き)の場合: どちらの製品も直置きで問題なく使えます。床に直接置く際は、床材への跡移りに注意しましょう。先述のとおり、あしあげ隊は素材的に色移りしにくく、賃貸でも安心とする口コミがありました。ふんばるマンも底がエラストマーシートなので基本的に床を傷つけにくいですが、長期間設置するなら念のため床を清掃して乾燥させてから敷くと良いでしょう。
- ドラム式洗濯機の場合: あしあげ隊は耐荷重500kgと余裕があり、重量級のドラム式+乾燥機の組み合わせでも安心感があります。「重たいドラム式でもまったくビクともしない」と評価するユーザーも多く、振動吸収効果も高いので集合住宅で深夜にドラム式を回す方にも心強い味方です。一方ふんばるマンも耐荷重300kgでドラム式対応ではありますが、ドラム式特有の激しい横揺れへの耐久性は多少意見が分かれます。実際に「ドラム式だと振動が大きすぎて台座がずれてしまう場合がある」との報告もあり、洗濯物の偏りによる強振動時には稀にズレが生じるようです。そのため極端に振動が大きい使い方(例:厚手のマット1枚だけ入れて脱水する等)を避け、なるべくバランスよく洗濯物を入れることで問題はほぼ防げます。総じてドラム式でも通常使用であればふんばるマンで振動・騒音が充分軽減されたとの声が多いので、過度に心配しすぎる必要はないでしょう。
- 縦型洗濯機の場合: 縦型(トップロード)洗濯機はドラム式ほど重量や振動が大きくないため、ふんばるマンでも十分静音効果を発揮します。実際「縦型の脱水時のガタつきが嘘のようになくなった」との口コミもあります。費用を抑えたい場合や初めてかさ上げ台を試す場合、ふんばるマンは手頃でおすすめです。あしあげ隊ももちろん縦型に使えますが、性能を持て余す感もあるので「とにかく静音重視で少しでも振動を減らしたい」という場合に選ぶとよいでしょう。
それぞれのメリット・デメリットまとめ
ここまでの比較を踏まえ、あしあげ隊とふんばるマンそれぞれの長所・短所を整理します。
- あしあげ隊のメリット: 防振性能が非常に高く振動・騒音の軽減効果◎。耐荷重が大きく重い洗濯機でも安心。高さを25mmと45mmから選べ重ね使いで微調整可能。ゴム素材で滑りにくく洗濯機のズレ防止効果大。床への色移りが起きにくい素材で賃貸でも安心。洗濯機下の掃除がしやすくなるだけでなく、高さアップで家事動線も改善(衣類の出し入れが楽)。
- あしあげ隊のデメリット: 製品価格がやや高価(他の台座の倍程度)。初回にゴムの臭いを感じることがある。素材が柔らかい分、長期使用で多少へたりが出る可能性(耐久性は高いが弾性劣化はあり得る)。設置時に重量がある洗濯機だと持ち上げに力が要る。稀に「振動が大きすぎる環境では一度外れてしまった」という報告もあり(極端なケース)。
- ふんばるマンのメリット: 価格が安くコスパ抜群(数百円台/個)。軽量で扱いやすく、設置や微調整が比較的ラク。高さ6cmで排水ホースのスペース確保や掃除の利便性が高い。防水パンの中でも使いやすい形で汎用性がある。柱状構造+滑り止めシートで振動対策効果もしっかりあり、静音性向上○。見た目が白一色でシンプルなため洗面所に置いても目立たない(インテリアに馴染む)。
- ふんばるマンのデメリット: 高さの調整ができない(重ね不可)ため、必要以上に高くしたくない場合やさらなる高さが欲しい場合に融通が利かない。プラスチック製のため強い衝撃や経年劣化に弱い可能性(実際に割れたという声は少ないが、材質上ゼロではない)。ドラム式など激しい振動時に稀にズレるケースが報告されている。防振ゴムほどの吸音効果はないため、微振動に対してはゴム製品より劣るとの指摘も一部にあり。設置時、一人で無理に行うと危険なのは同様で、特に高さがあるぶん洗濯機を持ち上げる量も多く大変。


購入者の口コミ・評判(SNS/レビューより)
最後に、実際にあしあげ隊・ふんばるマンを使った方々の声をSNSや商品レビューからご紹介します。良い口コミだけでなく悪い口コミも確認してみましょう。
あしあげ隊の口コミ・評判
良い口コミ: 「振動が大幅に軽減され、音も驚くほど静かになった。洗濯機が動かなくなりストレスがなくなった」「重ねて使えるので高さ調整が簡単。排水ホースもうまく通せて安心」「設置して洗濯機が高くなったことで洗濯物の出し入れが楽になった。安定感も抜群でズレなくなった」など、防振・安定効果や使い勝手を絶賛する声が多いです。特にマンション住まいからは「夜間の洗濯でも階下に音が響かなくなり安心」との声も寄せられています。総じて「値段は高めだけどその価値は十分ある」という評価が目立ちました。
悪い口コミ: 「ゴムのニオイが最初気になった」「床に黒い跡が付かないか心配」「価格が高い」「設置に力が要って大変」などが挙がりました。ただ、臭いは先述の通り徐々に薄れること、床への色移りもシートを敷くかオフホワイト版を使えば対策可能といったアドバイスがあります。また少数意見として「使用10か月で一箇所外れてしまった」というケースもありました。これは洗濯機の偏った強振動が原因と推測され、通常の使い方ではほとんど問題ないようです。「思い切って買ったけどもっと早く買えばよかった」という声もあるほど、総合的な満足度は高い印象です。
ふんばるマンの口コミ・評判
良い口コミ: 「掃除ロボットがお掃除できるくらい高さができて便利」「排水口の掃除がしやすくなり、振動や音も抑えられた」「洗濯機の下にホースを無理なく通せて詰まりの心配が減った」「洗濯機の音が本当に静かになった」「デザインがシンプルで洗面所に馴染む」といった声がたくさんあります。SNSでも「名前はユニークだけど性能は確か!脱水時も揺れず掃除もしやすい」と紹介されていたり、「プチプラなのにストレスが軽減されて買って正解」という投稿がありました。価格の安さゆえ手軽に試せて、初めてのかさ上げ台デビューにも選ばれているようです。
悪い口コミ: 「軽いぶん一人で設置するのはちょっと難しい」「ドラム式で使ったら振動でズレる場合があった」「樹脂なので長年使うと劣化しそう」などが見受けられます。実際、引越し業者や設置業者の中には「重心が高くなり揺れやすい」としてふんばるマンを推奨しないケースもあるようです。ただし、こうした業者の意見は最悪の事態を想定した安全策とも言え、ユーザーからは「正しく設置すれば問題なく使えている」との声が大半です。耐久性についても「プラスチック製の足上げを15年以上使用していた」というベテランユーザーが買い替えにふんばるマンを選んでおり、「早く買えばよかった!」と満足されています。総じて値段以上に役立っているとの評価が多く、悪い点は細かな注意事項程度に留まっています。
どんな家庭・ニーズにどちらが向いている?
最後に、あしあげ隊とふんばるマンがそれぞれおすすめできる家庭環境・ニーズをまとめます。
- あしあげ隊が向いているのは…「とにかく静音・安定感を重視したい」「重たいドラム式洗濯機や上に乾燥機を載せた状態でもびくともしない安心感が欲しい」「防振ゴムの高い効果で集合住宅の騒音対策を万全にしたい」「排水口の位置や段差に合わせて細かく高さ調整したい」「床への傷や色移りが心配なので信頼できる素材を使いたい」――そんな方にあしあげ隊はピッタリです。価格は高めですが、「そのぶん効果もしっかり感じられる」と評判で、洗濯機周りの悩みを根本から解決してくれる頼もしいアイテムと言えます。
- ふんばるマンが向いているのは…「手頃な価格でまず試してみたい」「今使っている洗濯機の下をとにかく掃除しやすくしたい」「防水パンがあるけど有効に活用したい(パンの掃除もしやすくしたい)」「現在は縦型洗濯機で、振動もそれほど強くないので必要十分な防振効果があればOK」「軽量で設置しやすいものが良い」「見た目はシンプルな白がいい」――そんな場合にはふんばるマンが適しています。特に戸建ての1階や集合住宅の下階に響きにくい環境でコスパ重視ならふんばるマンで問題ないでしょう。「掃除がラクになり洗濯機の稼働音も消えてこれは買って正解だった」という満足の声も多数です。
まとめ
洗濯機のかさ上げ台「あしあげ隊」と「ふんばるマン」の違いを比較しながら、それぞれの特徴や使用感、口コミ評判についてご紹介しました。ゴム製で防振性能抜群のあしあげ隊、高さと手軽さで人気のふんばるマン、それぞれに魅力があり家庭の状況や優先したいポイントによって適した選択が変わります。
- 防振・防音効果の最大化や重量物への安心感を求めるなら「あしあげ隊」。
- 価格の手頃さや掃除の利便性を重視するなら「ふんばるマン」。
どちらを選んでも洗濯機下のホコリ問題や振動騒音ストレスは確実に軽減されるはずです。ぜひ口コミも参考に、自宅の洗濯機と環境に合ったかさ上げ台を選んでみてください。毎日の洗濯が快適になり、「もっと早く導入すればよかった!」ときっと実感できますよ。